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2018年8月31日

「スポーツ×ICT」で地域にチカラを!

2020年を前後して、2019年『ラグビー・ワールドカップ』、2021年『関西ワールドマスターゲームズ』『水泳世界選手権大会』など、国際的なメガ・スポーツイベントの開催が相次ぐ日本において、全国的なスポーツ振興の機運が高まっています。2000年、当時の文部科学省が発表した「スポーツ振興基本計画」などの指針により、地域スポーツ施設の拡充が進められ、各地域に大型競技場などが次々に登場しました。今では、それらの施設が観光誘致や街づくりの核となりつつあります。

近年、スポーツ施設とICTテクノロジーの融合により、新しいスポーツの楽しみ方、新しい地域スポーツ振興の取り組みが始まりつつありますが、NTTも、"スポーツ×ICTテクノロジー"の潮流を生み出すべく新たな取り組みを進めてきました。

NACK5スタジアム大宮における取組み

2016年、大宮アルディージャのホームスタジアムである「NACK5スタジアム大宮」のスマートスタジアム化に着手。"つながる、ひろがる、楽しめる"をコンセプトに、快適にインターネットがつながるスタジアムをスタートポイントとして、オリジナルの動画コンテンツ配信などを実現しました。スタジアム来場者は、試合・選手の解説情報を手持ちのスマホやタブレットで閲覧することで、目の前の試合に様々な情報を付加して楽しむことが可能です。さらにスタジアム周辺の商業・観光施設への送客を実施。周辺のグルメ情報やクーポンを配信するなど、地域振興につながるデジタルマーケティングにもチャレンジしています。

全国展開へのチャレンジ

2016年7月にはJリーグとライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」とともに、スタジアムを中心にICT化を図る「スマートスタジアム事業」の協業契約を締結。NACK5スタジアム大宮で構築した実績をもとに他のスタジアム展開に向け取り組みを開始。2017年シーズンにユアテックスタジアム仙台、県立カシマサッカースタジアムのWi-Fi環境整備を行いました。Wi-Fiを使い、スタジアムでもDAZNでプレイバック機能を使って何度も感動的なゴールシーンを楽しんだり、モバイルデバイスを通したリアルタイムで双方向性のある企画に参加したり、スポーツの魅力にテクノロジーを掛け合わせることで、スタジアムを訪れたお客様への、まったく新しい観戦スタイル、新しいスポーツの楽しみ方の提供を通じ、新たなファン層の開拓や地域活性化への貢献、さらに、デジタルマーケティングの深化への貢献など、スポーツ産業の発展に寄与していこうとしています。

画像:スタジアムでタブレットを操作する外国人男女グループの写真。Wi-fiを使い、モバイルデバイスでリアルタイムに試合のプレイバックを楽しむなど未来のスタジアム観戦のイメージ。

そして未来へ、新たなチャレンジを

2017年9月には、パナソニック株式会社との共同推進による「高臨場感パブリックビューイング」の実証実験を実施しました。ガンバ大阪のホームスタジアムであるパナソニック スタジアム 吹田内に、国内最大級の幅16メートル×高さ9メートル(720インチ)の空気で自立するエアスクリーンを設置。NTTが提供する高品質の映像伝送サービスにより、遠隔地で実施中の試合映像を投影しました。

今後は、遠隔地にいながら臨場感あふれるスポーツ観戦が楽しめる、あるいは同時刻に開催されている複数の試合を同時に観戦できるなど、様々な応用例が考えられます。

国際的な大会がピークを迎え、世界各国から多くのスポーツ・ファンや報道陣が集まる2020年まではもちろん、それ以降も新たなチャレンジを続けながら、NTTは地域振興×スポーツの新しい可能性を切り拓いていきます。