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2025年5月27日

NTTグループとJリーグによる「TH!NK THE BALL PROJECT」の中核施策「サステナカップ2024」の結果と今後に向けて

NTTグループは2023年より、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(以下、Jリーグ)の気候アクションパートナー(気候変動に対する取組みを協働で推進するパートナー)となり、「多くの人が気候アクションに参加しやすくなる仕組み」をつくって各地に広げるプロジェクト「TH!NK THE BALL PROJECT®※1」をJリーグとともに立ち上げました。その中核施策のひとつとして全国15クラブのサポーターが参加した「サステナカップ2024」を開催。気候変動問題の解決と地域創生の実現に向けたアクションがはじまっています。
 今回は、「サステナカップ2024」の結果と今後に向けてお伝えします。

1. TH!NK THE BALL PROJECTについて

画像:1. TH!NK THE BALL PROJECTについて

「TH!NK THE BALL PROJECT」とは、NTTグループとJリーグが2023年に立ち上げた「多くの人が気候アクションに参加しやすくなる仕組み」をつくって各地に広げるプロジェクトです。
 グリーントランスフォーメーションに関するグループ共通ブランド「NTT G×Inno®※2(エヌティティ ジーノ)」を立ち上げ、脱炭素社会の実現に取組むNTTグループのテクノロジーと、Jリーグ・Jクラブのコンテンツ力を掛け合わせることで、気候アクションをより多くの人に広げ、循環型社会を各地で実現することをめざしています。
 「日々の気候アクションが好きなクラブの応援になる」という仕組みを実現するために、日々の行動が好きなコミュニティの応援につながるアプリであるNTTデータの「fowald®※3」を採用しています。

2. TH!NK THE BALL PROJECT presents「サステナカップ2024」の成果

画像:サステナカップ SUSTAINABLE CUP

「TH!NK THE BALL PROJECT」の中核施策のひとつとして実施されたのが、2024年11月に実施された「サステナカップ2024」です。全国15クラブのサポーターが参加し、日々の暮らしの中でできる気候アクションに挑戦。その活動量をクラブ対抗形式で競い合うという全国規模のオンラインイベントです。
 「サステナカップ2024」ではスマートフォンアプリ「fowald」を活用し、ユーザーはアプリを通じて、気候クイズへの回答やエコバッグ・マイボトルの紹介、CO2削減を目的に徒歩移動にチャレンジするなど、誰もが取組みやすい「クエスト」をクリアしていきます。突発的に発生するゲリラクエストや、リアルタイムで変動するクラブランキングといったゲーミフィケーション要素も導入し、「サステナブルな行動を習慣化すること」と「楽しみながらクラブを応援すること」が掛け合わされた行動変容を促す新しい仕組となりました。
 大勢のサポーターの方に参加いただき、月間アクティブユーザー数(MAU)は10月から5,000人以上増加。11月の個人あたりアクション数は7月比で5.6倍、全体のアクション量は43倍にまで伸びました。その結果、総合優勝は横浜F・マリノス、準優勝はセレッソ大阪、第3位は北海道コンサドーレ札幌となり、上位クラブには最大200万円の活動支援金が贈られました。また、ベガルタ仙台、東京ヴェルディ、レノファ山口FC、ファジアーノ岡山、鹿児島ユナイテッドFCの5クラブには敢闘賞も授与されました。

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    優勝:横浜F・マリノス
    開催日:2025年4月15日
    開催場所:Jリーグ本社

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    準優勝:セレッソ大阪
    開催日:2025年2月22日
    開催場所:ヨドコウ桜スタジアム

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    総合3位:北海道コンサドーレ札幌
    開催日:2025年3月15日
    開催場所:「サステナKID AWARD」内で表彰

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    敢闘賞:ベガルタ仙台
    開催日:2025年3月8日
    開催場所:キューアンドエースタジアムみやぎ

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    敢闘賞:東京ヴェルディ
    開催日:2025年3月19日
    開催場所:クラブハウス練習グラウンド

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    敢闘賞:レノファ山口FC
    開催日:2025年2月23日
    開催場所:維新みらいふスタジアム

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    敢闘賞:ファジアーノ岡山
    開催日:2025年3月29日
    開催場所:JFE晴れの国スタジアム

  • 画像:「サステナカップ2024」表彰式模様

    敢闘賞:鹿児島ユナイテッドFC
    開催日:2025年4月13日
    開催場所:白波スタジアム

アンケートによると、94%のユーザーが気候意識の変化を感じ、53%のユーザーが行動習慣に影響があったと回答しました。また、アンケート回答者ほぼ全員とも言える98.9%が次回も参加したいと回答。単なるイベントにとどまらず、気候アクションとサッカーの応援が結びつく、まったく新しい社会参加のかたちとして、多くの方々に広がりを見せています。サポーターひとりひとりの行動がクラブの力になり、地域を巻き込み、持続可能な未来へとつながっていく——。そんな連鎖のなかで、地域とクラブ、そしてサポーターが一体となって社会課題に向き合う好循環が生まれつつあります。

画像:2. TH!NK THE BALL PROJECT presents「サステナカップ2024」の成果

3. 積極的なSNS展開が奏功した総合優勝の横浜F・マリノス

「サステナカップ2024」の成果を称える表彰式が、2025年4月15日、東京・丸の内のJリーグオフィスで開催されました。表彰式には、総合優勝を果たした横浜F・マリノスから中山昭宏社長とマスコットキャラクター・マリノスケが登壇。Jリーグの野々村チェアマンとNTTの爪長部門長から「サステナカップ(優勝トロフィー)」と活動サポート金200万円を贈呈しました。

トロフィーは「サステナブルリング/未来を繋ぐ環」と名付けられた国産ヒノキ製のオリジナルデザイン。持続可能な社会への思いが込められた、環境配慮型の記念品です。また、表彰の様子はJリーグ、横浜F・マリノス、NTTの公式X(旧Twitter)アカウントを通じて配信され、合計約200万フォロワーに向けて広く情報発信されました。

横浜F・マリノスの勝因は、クラブ公式やマリノスケのアカウントを通じた積極的なSNS展開にありました。サポーターの参加を喚起し、全4節すべてで活動量首位を獲得。ファンの一体感と行動力が大きな力となりました。会場では「愛するクラブのためにファン・サポーターが一丸となる姿に感動した」と爪長部門長がコメントを寄せました。

画像:3. 積極的なSNS展開が奏功した総合優勝の横浜F・マリノス

4. 大きな盛り上がりを見せたファン・サポーターの声

「サステナカップ2024」の期間中、SNSではファン・サポーターの皆さんによる投稿が大きな盛り上がりを見せました。2024年11月5日に「サステナカップ2024」が開幕すると「#サステナカップ」には早くも「クイズで10ポイントゲット!マリノスを1位に!」といった投稿が相次ぎました。第1節序盤はセレッソ大阪が首位を独走し「セレッソならやれる!最後まで走り抜けよう!」とファンの声援が熱を帯びます。

中盤になると、横浜F・マリノスが一気に加速。「クエスト完了!あとちょっとでマリノス1位!」「今日は家族でエコバッグ持って出かけた」と行動と応援がリンクし、団結感が生まれました。終盤には北海道コンサドーレ札幌も猛追し「今日は絶対に追いつく!みんな、もう1回ログインだ!」と呼びかけが拡散。

そして12月1日、マリノスの総合優勝が発表されると、「みんなで勝ち取った1位!」「地球にもチームにも良いことできた」と達成感あふれる声が広がりました。他クラブのサポーターからは「最初は少しでもクラブの支援が目的だったけど、気づけばコツコツ日々の気候アクションを楽しんでいた!コツコツ積み重ねて、ちょっとでも未来が良くなればいいなと思えるようになった」という行動変容を実感する声もありました。
 SNSを通じた応援が可視化され、ファンのひとり一人のアクションが大きな成果へとつながった1か月でした。

5. 進化する「サステナカップ2025」

「サステナカップ2025」は2025年5月31日から6月29日まで開催される予定です。前回の2024年はJリーグ15クラブが対象でしたが、2025年はJ1~J3の全60クラブが参加。対象クラブが大幅に拡大され、より多くの地域・サポーターを巻き込む全国的なプロジェクトへと進化しました。参加者数は大幅に増加する見込みです。

行動変容を促すゲーミフィケーション要素はもちろん、今回はより実質的な環境貢献に繋げるため、推計のCO2削減量が可視化される「CO2削減クエスト」や、応援クラブやファン・サポーターの一体感を醸成することを目的にコミュニティホームゲーム開催日のクラブ主催サステナブルイベントを対象クエストにした「クラブオリジナルクエスト」も用意されます。37クラブが「クラブオリジナルクエスト」を準備。クラブのサステナカップへの高い参加意欲も伺えます。

更に、新たな要素として「Jリーグパートナークエスト」が導入され、Jリーグのオフィシャルパートナー企業が提供するサステナブルなテーマのクエストにファン・サポーターが参加できる仕組みが追加されました。
 趣旨に賛同いただいた6社に加え、JリーグトップパートナーであるNTTドコモを含む計7社からクエストと副賞が提供されます。約1か月の開催期間中、Jリーグ全60クラブのファン・サポーター約1,000万人が主体的にSNSで「サステナカップ」関連の発信を行うプロモーション効果など、サステナブル活動や環境貢献活動をPRできるプラットフォームとして、大きな価値を感じていただいております。

将来的には、様々なステークホルダーと連携し、クラブへ還元する賞金増額等に繋げると共にサステナビリティの取組スケールとマネタイズの両立を達成していく考えです。

画像:5. 進化する「サステナカップ2025」

明治安田提供クエスト 「かるしお®(減塩)料理を投稿しよう!」
※明治安田・Jリーグの「シャレン!でかるしお」取り組みの一環として実施

アイデム提供クエスト「クラブ愛でつなぐ働く感動!勉強机や職場をクラブカラーで彩ろう!」

ルートインホテルズ提供クエスト「アウェイ遠征の楽しいこと・美味しいものを共有し、サステナブルツーリズムを目指そう!」

イオン提供クエスト「Jリーグチケットキャンペーン連携!イオンお買い上げレシート写真を投稿しよう!」

スポーツくじ(独立行政法人日本スポーツ振興センター)提供クエスト「日本全国に3万件以上あるスポーツくじの助成金が使われたスポーツスポットを探せ!」

朝日新聞提供クエスト「身近なサステナを写真と一言で表現しよう!」

NTTドコモ提供クエスト「スマホをリサイクルしよう!「ケータイリサイクル」って知ってる?」

各社副賞等詳細情報はTH!NK THE BALL PROJECT(WEBページ)https://think-the-ball.com当該ページを別ウィンドウで開きますをご覧ください。

6. TH!NK THE BALL PROJECTのこれからの展開

「TH!NK THE BALL PROJECT」および「サステナカップ」は、Jリーグ60クラブのファン・サポーターと各ステークホルダーが連携し、サステナブルな活動や環境貢献活動を推進するためのプラットフォームです。

NTTグループとJリーグは今後もその提供価値を高め、多くのクラブファン・サポーター、そして地域の皆さまと共に、気候アクションの輪を広げてまいります。

将来的には、Jリーグのサステナビリティ戦略の重点取り組みである「Sports Positive Leagues」と連動し、各クラブのサステナビリティ評価の向上に直結する仕組みづくりを支援します。また、地域に根ざしたJリーグ各クラブの発信力・影響力と、NTTグループのアセットを掛け合わせることで、幅広いテーマでの地域活性化にも取り組んでまいります。

「Sports Positive Leagues」について
【公式】アジア初となるSport Positive League(SPL)参画を決定 -Jリーグ全体でサステナビリティ事業を推進-:Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)当該ページを別ウィンドウで開きます

画像:6.	TH!NK THE BALL PROJECTのこれからの展開

7. 関連サイト

TH!NK THE BALL PROJECT presents 「サステナカップ2025」の実施について
https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/05/27/250527a.html

TH!NK THE BALL PROJECT
https://think-the-ball.com当該ページを別ウィンドウで開きます

NTTグループがJリーグと気候変動問題の解決に挑む「TH!NK THE BALL PROJECT」
https://group.ntt/jp/magazine/blog/thinktheball_project/

NTTデータ「fowald」
https://fowald.com/当該ページを別ウィンドウで開きます

NTT G×Inno
https://group.ntt/jp/group/nttgxinno/

※1「TH!NK THE BALL PROJECT」は、日本国内における公益社団法人 日本プロサッカーリーグと日本電信電話株式会社の登録商標です。

※2「NTT G×Inno」は、日本電信電話株式会社の商標です。

※3「fowald」は、日本国内における株式会社NTTデータの登録商標です。