2022年5月 9日
日本電信電話株式会社(以下、「当社」)は、NTTグループのグローバル持株会社であるNTT株式会社(以下、「NTT, Inc.」)及びグローバル通信事業を営むNTT Limited(以下、「NTT Ltd.」)を、株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(以下、「NTTデータ」)の傘下に移管し、NTT, Inc.及びNTT Ltd.の下で営むグローバル事業とNTTデータグループのグローバル事業を統合することを決定しましたのでお知らせします。
NTTグループのグローバル事業は、2018年にグローバル事業を統括する中間持株会社であるNTT, Inc.を設立し、2019年NTT, Inc.傘下に、NTTコミュニケーションズグループ、Dimension Dataグループ(当時)、NTTセキュリティグループ(当時)の各グローバル事業をNTT Ltd.グループとして再編成しました。その後"One NTT"としてNTTデータグループとNTT Ltd.グループのグローバル事業の成長を加速させてきた結果、現在NTTグループはアプリケーションからITインフラまで提供できる稀有なグローバルプレイヤーとしての地位を確立しており、グローバル事業の売上高は約2兆円に成長しています。
しかしながら、昨今お客様のニーズはますます多様化・高度化し、デジタル技術を活用したトランスフォーメーション(DX)や、ITモダナイゼーションへのニーズが高まっています。また、競合各社は社会・テクノロジーの変化に合わせてサービスラインを拡大するなど、事業環境が大きく変化してきています。
このような状況下、NTTデータとNTT Ltd.で行ってきたビジネスユーザ向けグローバル事業をNTTデータ傘下に集約し、両社がより一体となって事業運営を行います。また、NTTデータの持つコンサルティング、アプリケーション開発等のケイパビリティと、NTT Ltd.が得意とするデータセンター、ネットワーク、マネージドサービス等の高付加価値サービスを組み合わせ、お客様にトータルで新たな価値を提供すると共に、長期的にはNTTのIOWN技術を活用した革新的なサービスをグローバルで展開していきます。
更に、NTTグループのグローバル人材を結集することで、海外各地域における事業特性やお客様特性等に合わせた迅速な意思決定を実現し、グローバルガバナンスを強化していきます。
2022年10月に当社45%、NTTデータ55%の共同出資により、海外事業会社を設立します。共同出資とすることで、戦略面・実務面でのNTT連携を進め、グローバル事業の成長を実現していきます。
具体的には、統一した事業戦略のもと、インフラからアプリケーションまでのEnd to End(注)のサービスを提供していきます。NTTの研究開発の成果も活用し、Smart Worldや5G等の分野におけるビジネスを推進していくと同時に、中長期的には、IOWN構想を中核とした環境価値、社会価値も提供可能な高度なサービスの実現に向けて取り組んでいきます。
2022年10月時点の統合スキーム
市場買付により6,000万株又は1,000億円を上限として、NTTデータ株式を取得することを予定しておりますので、併せてお知らせします。
(注)アプリケーション開発から、ネットワーク・ITインフラの構築、システム運用まで、ITシステムに必要なサービスをTotalで提供すること
本件に関する報道機関からの問合せ先
日本電信電話株式会社
広報室 ntt-pr@ntt.com
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