2025年6月18日
日本電信電話株式会社
株式会社NTTデータグループ
株式会社NTTデータ
阪神高速道路株式会社
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下NTT)、株式会社NTTデータグループ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:佐々木 裕、以下NTTデータグループ)、株式会社NTTデータ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:鈴木 正範、以下NTTデータ)、阪神高速道路株式会社(本社:大阪府大阪市北区、代表取締役社長:吉田 光市、以下阪神高速)の4社は、NTTグループと阪神高速の両者が持つアセットや、それぞれの強みや知見・ノウハウを生かし、Well-Movingな移動社会の実現に向けた、「交通」と「情報」の融合による交通マネジメント技術を活用した実証実験(以下、本実証)を、2025年6月18日より大阪・関西万博開催中の阪神都市圏で開始します。本実証では、両者で開発中の交通デジタルツイン「RASiN」を活用した経路検索サービス「Welmos Route」(Webサービス)とスケジュール管理アプリ「Welmos Agent」(モバイルアプリ)の2つの実験サービスを一般公開し、その効果を検証します。
近年、IoT技術やAI等の情報処理技術進歩は目覚ましく、同時に、これら技術を用いることで、既存の施策やサービスは大きく発展しようとしています。道路交通サービスにおいても、テクノロジーの発展に伴い、ユーザーサービスの向上や、多様性や社会性への配慮等に対応したサービスが求められています。
これらの背景を踏まえ、NTTグループと阪神高速は、交通マネジメント実績に基づく阪神高速の知見・ノウハウと、NTTグループのIOWN構想※1の一環となる4Dデジタル基盤®※2などの情報処理技術といった、「交通」と「情報」の融合による交通マネジメントシステム「Welmos System」を構想し、新たなサービスの創出等を通じて、多様な移動ニーズに個別に対応し、交通全体も円滑化された移動社会(Well-Moving Society※3、以下、Welmos※4)の実現をめざす取り組みを推進しています。
今般、「Welmos」の実現に向けた取り組みの第1弾として、大阪・関西万博開催中の阪神都市圏で、実験サービスの提供を通じた実証実験を実施します。本実証では、実験サービスの有用性やその利用を通じた行動変容の効果等を検証していく計画です。
本実証では、大阪・関西万博開催中の阪神都市圏を対象に、交通マネジメントシステム「Welmos System」を構成する交通デジタルツイン「RASiN※5」を用いて、阪神都市圏の高速道路および主要一般道路の30日先までの交通状況を予測します。また、移動を工夫(行動変容)することによる交通影響の変化に伴い、地域社会が享受する総旅行時間の短縮やCO₂排出量削減、事故リスク低減といった次元の異なる社会的効果を、コスト換算により総合評価し、社会貢献スコアとして可視化します。「RASiN」と連携する実験サービス、「Welmos Route」・「Welmos Agent」の提供を通じて、「Welmos」の実現に向けたこれらサービスの有用性や利用を通じた行動変容の実行性等を検証します。
期間 | 2025年6月18日~10月13日(予定) |
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目的 | Welmosの実現に向けた実験サービスの有用性や行動変容効果の検証 |
実証内容 |
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予測対象エリア | 阪神都市圏の高速道路および主要一般道路 |
実験サービス |
「Welmos Agent」はApp StoreまたはPlay ストアよりインストール・登録が必要です。以下のダウンロード情報を含む紹介サイトも参照ください。(https://agent.welmos.jp |
利用料 | 無料(サービス利用に係る通信料等は利用者が負担) |
実施体制 (役割分担) |
主幹:日本電信電話株式会社、阪神高速道路株式会社 交通情報予測・提供、実証実験事務局:株式会社NTTデータ 技術協力:株式会社NTTデータグループ |
特設サイトURL | https://demo.welmos.jp |
多様な移動ニーズに対応した、交通デジタルツイン「RASiN」連動の経路検索サービス。
(特長)
普段お使いのスケジュールアプリとの連携で経路検索の手間を軽減し、「RASiN」と連動して、渋滞による移動への影響等をお知らせするスケジュール管理アプリ。登録された移動の計画・実行により、社会貢献スコアが蓄積し、渋滞をさけるだけでなく、渋滞を減らす等の地域社会が享受する社会的効果への貢献度が確認可能です。スコアは登録された所属組織単位での集計にも対応しており、企業等による渋滞緩和等への取り組みにご活用いただけます。
(特長)
阪神高速とNTTデータは、将来、データ駆動型社会への対応が必要とされることを見据え、交通マネジメントシステム「Welmos System」のエンジンとして、都市圏の大規模交通シミュレーションが可能な交通デジタルツイン「RASiN」を共同開発しており、本実証で試験的に実装します。NTTグループのIOWN構想の一環である4Dデジタル基盤の情報処理技術を活用し、現実世界でセンシングされるさまざまな時空間データをリアルタイムに統合し、高速に分析処理・未来予測を行います。
さまざまなデータから推定した交通需要を日々更新しながら、30日先までの阪神都市圏の交通状況を随時予測します。また、当日は、交通状況や利用者の移動計画を都度反映した予測を繰り返すことで、時々刻々と変動する交通状況にも高精度で適応する予測システムを実現します。
さらに、趨勢(すうせい)での未来の交通状況と、連携するサービスで提案した移動が実行された未来の交通状況とを並列で予測、比較し、行動変容の効果を評価。行動変容を促す指標等を算定します。
今後は、今回試作したシステムやサービスを評価し、社会実装に向けた課題を整理したうえで、本格運用をめざしていきます。さらに、さまざまな外部サービスとの連携や、社会課題対策としての利活用等、多様な「共創」による取り組みの拡大も重視しながら、新たな移動社会の実現をめざしていきます。
※1IOWN構想:革新的な技術によりこれまでのインフラの限界を超え、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、多様性を受容できる豊かな社会を創るため、光を中心とした革新的技術を活用した高速大容量通信、膨大な計算リソース等を提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。
https://www.rd.ntt/iown/0001.html
※24Dデジタル基盤:ヒト・モノ・コトのさまざまなセンシングデータをリアルタイムに収集し、「緯度・経度・高度・時刻」の4次元の情報を高い精度で一致・統合させ、多様な産業基盤とのデータ融合や未来予測を可能とする基盤です。
https://www.rd.ntt/4ddpf/
※3Well-Moving Society:本実証の先にめざす、多様な移動ニーズに個別に応えつつ、交通全体として円滑化された移動社会を指します。
※4Welmos(ウェルモス):「Well-Moving」な移動社会の実現への願いを込めた、「Well-Moving Society」の略語です。
※5RASiN(ラシン):NTTデータおよび阪神高速道路株式会社が共同開発中の交通デジタルツインで、羅針盤のように進むべき方向を示すものであることを意味している。
※6「Welmos Agent」とスケジュール連携可能なスケジュールアプリの詳細については、特設サイト(https://demo.welmos.jp)でご確認ください。
問い合わせ先
日本電信電話株式会社
広報部門
E-Mail: ntt-pr@ntt.com
株式会社NTTデータグループ
技術革新統括本部 Innovation技術部
E-Mail: rdhkouhou@kits.nttdata.co.jp
株式会社NTTデータ
社会DX&コンサルティング事業部 営業企画担当 交通G
E-Mail: sinnvsmartbiztraffic@hml.nttdata.co.jp
阪神高速道路株式会社
CS推進・広報部 広報課
Tel: 06-6203-8832
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