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2026年3月27日

受賞・表彰

小型省電力OOLS(Optical Open Line System)実用化への貢献により第71回前島密賞を受賞

NTT株式会社 IOWN プロダクトデザインセンタの須田祥生担当部長、未来ねっと研究所(現NTT DevIces America Inc.)の岡本聖司主任研究員、NTTイノベーティブデバイス株式会社の菊池清史部門長が第71回前島密賞の受賞者に選ばれました。

3名はシリコンフォトニクス技術(※1)、低消費電力100Gデジタルコヒーレント光伝送技術(※2)、λ(波長)接続による既存WDM (Wavelength Division Multiplexing)システムとの光直結接続技術の3つの技術の開発を行うことで経済的かつ小型・低消費電力な光ネットワークシステムの開発と導入に成功し、既存システムと比較し約50%の省スペース性、約40%の省電力性を実現するなど大幅な経済化・省電力化に貢献したことが評価されました。

須田氏は、小型省電力OOLS 実用化開発の統括マネージャとして、要素技術の見極め(シリコンフォトニクス技術、低消費電力100G デジタルコヒーレント光伝送技術、λ接続による既存WDMシステムとの光直結接続技術)、開発全体進捗管理を担当。経済的かつ小型・低消費電力な光ネットワークシステムの実用化に貢献しました。

菊池氏は、大幅な経済化・省電力化を実現するシリコンフォトニクス技術によるキーデバイスであるCOSA(Coherent Optical Sub-Assembly)(※3)のデバイスの評価・検査技術開発を担当。無温調動作/高耐湿設計/光直接接続による部品点数を大幅削減し、超小型パッケージの実現に貢献しました。
 岡本氏は、低電力100G 光伝送技術の研究開発担当として、100G デジタルコヒーレント光伝送を低消費電力で実現する信号処理デバイスである第三世代低消費電力DSP(Digital Signal Processor)を開発。非同期クロック対応による周辺回路の削減や送信補償制御の大規模化の抑圧などにより、性能向上と共に大幅な低消費電力化の実現に貢献しました。

前島密賞は、逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信および放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈される賞です。

【受賞業績】

小型省電力OOLS(Optical Open Line System)実用化

【用語解説】

  1. シリコンフォトニクス技術
    シリコンエレクトロニクスの製造技術をベースとした光集積回路技術であり、微細加工性、集積性、経済性、そして省エネルギー性に優れ、近年の光集積回路の大規模化に必須の技術です。
  2. デジタルコヒーレント光伝送技術
    コヒーレント光受信とデジタル信号処理 (DSP) と組み合わせた伝送方式です。コヒーレント光受信とは、受信側に配置した光源と、受信した光信号を干渉させることにより、光の強度だけでなく偏波や位相を利用した変調が可能となり、光伝送の大容量化(周波数利用効率の向上)が可能となります。コヒーレント光受信とDSPを用いた高精度な光信号の補償を組み合わせることにより、大幅な受信感度向上を実現します。
  3. COSA (Coherent Optical Sub-Assembly)
    NTTが提唱する光送受信用のトランシーバ内の様々な光デバイスをシリコンチップ上にワンチップ集積する光電融合技術です。NTTは世界に先駆けてシリコンフォトニクスの研究開発を推進し、トランシーバの抜本的な小型化、省電力化、高性能化を実現しました。

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