私たちは、2020年5月に「環境エネルギービジョン」を策定し、自社における再生可能エネルギー利用率を2030年までに30%以上に引き上げることを宣言しました。
2021年9月には、「事業活動による環境負荷の削減」と「限界打破のイノベーション創出」を通じて、環境負荷ゼロと経済成長を同時実現する、新たな環境エネルギービジョン「NTT Green Innovation toward 2040」を策定しました。本ビジョンに基づき、NTTグループは2040年度までにカーボンニュートラルの実現をめざします。
2021年11月には、環境を含むCSR活動の基本方針であるこれまでのCSR憲章を再構築し、新たに 「NTTグループサステナビリティ憲章」を制定しました。本憲章に基づき、当社グループは、高い倫理観と最先端の技術・イノベーションを可能とするIOWN構想の推進をはじめ、「企業としての成長」と「社会課題の解決」を図り持続可能な社会を実現するための各種取り組みを推進します。
私たちNTTグループは、ありのままの自然を未来に繋ぎ、人と自然が共生した新しい豊かさの創造に貢献していきます。そのために、事業活動による環境負荷の削減と技術・イノベーションの創出により、環境問題の解決と経済発展の両立を図っていきます。
NTTグループでは、2030年度、2040年度に向けて以下の目標を設定しています。
年度 | 主な目標 |
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2030年度 | NTTグループの温室効果ガス排出量80%削減 (2013年度比) モバイル(NTTドコモ)、データセンターのカーボンニュートラル |
2040年度 | NTTグループのカーボンニュートラル |
GHGプロトコル: Scope1(自らの温室効果ガスの直接排出)、およびScope2(他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出)
モバイル: NTTドコモグループ 15社 (2021年9月28日現在)
カーボンニュートラル実現に向け、以下の取り組みを行います。
(1) 再生可能エネルギー利用を拡大し、温室効果ガスを45%削減
(2) IOWN導入により電力消費量を削減し、温室効果ガスを45%削減
NTTグループ温室効果ガス排出量の削減イメージ(国内+海外)
また、NTTグループでは、通信分野から様々な産業分野へのIOWNの普及・拡大や新たなサービスの提供、再生可能エネルギーの開発強化・導入拡大などにより、自らのカーボンニュートラル実現に向けた取組みを社会へ拡大し、日本政府の「2050年カーボンニュートラル宣言」の実現に貢献します。
「SBT※1」への参画
2020年5月に公表した環境負荷ゼロをめざす環境エネルギービジョンにおいて、国際的な気候変動イニシアティブである「Science Based Targets(SBT)」への参加を表明し、2020年10月に「SBTイニシアティブ」から「Well-below2℃水準」として認定されました。さらに、NTTグループの2030年度の自社排出の温室効果ガス排出削減目標を引き上げ、2021年12月に「1.5℃水準」と認定されました。
NTTグループは、環境負荷ゼロの実現に向け、再生可能エネルギーの利用など、SBTに基づいた取り組みを着実に進め、お客さま・企業・社会の環境負荷低減に貢献していきます。
NTTグループの温室効果ガス排出削減目標
Scope1+2※2:2030年度までに2018年度比で80%削減(1.5℃水準)
Scope3※3:2030年度までに2018年度比で15%削減
※1Science Based Targets:パリ協定に準拠した科学的根拠に基づいた企業の温室効果ガス排出削減目標。国連グローバル・コンパクト(UNGC)、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)による気候変動に関するイニシアティブ「SBTイニシアティブ」が目標を認定するものです。
※2Scope1:燃料の燃焼など、事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
Scope2:他社から供給された電気、熱、蒸気の使用に伴う間接排出
※3Scope3:Scope1、Scope2以外の間接排出(事業者の活動に関連するサプライチェーンでの排出)
「EP100※4」「EV100※5」へ参画
NTTグループは、電力効率の向上とeモビリティ化について具体的な数値目標を示し、The Climate Groupが主催するエネルギー効率化に関する国際的なイニシアティブ「EP100」「EV100」に参画しています。
具体的には、以下の数値目標を設定しています。
EP100: 2025年度までに2017年度比で通信電力のエネルギー効率2倍
EV100: NTTグループが保有している一般車両について2025年までに50%、2030年までに100%電気自動車化
※4事業のエネルギー効率を倍増させること(省エネ効率を50%改善など)を目標に掲げる企業が参加する国際的なイニシアティブ
※5企業による電気自動車の使用や環境整備促進をめざす国際的なイニシアティブ
「TCFD※6」への賛同
中期経営戦略の柱である「ESG経営の推進」の取り組みの一環として、2020年5月にTCFDへの賛同を表明しました。これに従い、今後、TCFD提言に基づいた気候変動関連の情報開示を行っていきます。
※6G20の要請を受け、金融安定理事会により設置された、Task Force on Climate-related Financial Disclosures(気候関連財務情報開示タスクフォース)の略称。気候変動に対する企業の取り組みにかかわる情報開示を促すフレームワーク