私たちNTTグループが事業を続けるためには、たくさんの電力が必要です。
オフィスや通信設備で使われている電力量は、87.4億kWh(2015年度)。
東京都で使用される電力量の4分の1であり、日本全体の発電量の1%を使っていることになります。
そして、NTTグループが排出するCO2の95%以上が、この電力使用にともなうものなのです。
だからこそ、使う電気を減らしていくことで、CO2排出量削減に大きく貢献できると考えています。
使った電力量に対して、どれだけの通信ができるか。
これを電力効率と言い、この電力効率を上げることによって、同じ電力量でも、より多くの通信ができるようになります。
たとえば、同じ通信機器でもより電力がかからないものを使ったり、ネットワークやデータセンターといった通信設備の効率を上げることも、電力効率を上げるための取り組みのひとつ。
2030年度には、2013年度に比べて、同じ電力量で10倍以上の通信ができるようにすることを目標にしました。
クルマの燃費に例えると、1リットルのガソリンで10キロ走るクルマを、100キロ以上先まで走れるようにすること。
これと同じようなことを、通信の世界で実現していきます。
消費する電力を減らしていくために、いろいろな通信機器の省エネ化を進めています。
そのために、「省エネ性能ガイドライン」を定め、NTTグループ全体で取り組んでいます。
省エネ性能ガイドラインは、省エネ製品を開発したり、導入するための考え方や目標値などを定めたグループ横断のガイドラインで、「ICT分野におけるエコロジーガイドライン協議会※」という団体が定めた評価基準などを参考にしています。
この団体は、NTTグループだけでなく、いろいろな情報通信企業や機器メーカーなどが気候変動問題に取り組むためにつくられた協議会で、業界全体で省エネ型の通信機器の開発と導入に努めています。
エコICTマークは、「ICT分野におけるエコロジーガイドライン協議会」が定めるシンボルマークです。
電気通信事業者がCO2排出削減などの取り組みを適切に実施している場合に取得することができます。
社団法人電気通信事業者協会、社団法人テレコムサービス協会、社団法人日本インターネットプロバイダー協会、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会、特定非営利活動法人ASP・SaaSインダストリ・コンソーシアムの5団体が地球温暖化防止に業界を挙げて取り組むために設立した協議会。
NTTグループの環境活動