2016年11月11日
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
日本電信電話株式会社
セブン&アイ・ホールディングス(東京都千代田区、代表取締役社長:井阪隆一、以下 セブン&アイ)と日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫、以下 NTT)は、最先端のICT技術を活用することでコンビニエンスストア等でのお客様の新たな「便利」の創造にむけた取り組みについて協議を重ねてまいりました。このたび、陳列棚に商品を置いたままスマートフォンのカメラで撮影することで商品情報を表示するシステムの共同実験を開始いたしますのでお知らせいたします。
商品の原材料や食物アレルギー等の商品情報は、お客様の健康や食の安全を守るために重要ですが、現在は、商品の表面には記載されていない場合が多く、確認のためには、お客様が商品を手にとって裏面を確認しなければなりません。その際、お客様に細かな文字を読んでいただく不自由さ、店舗の商品管理・衛生管理上の問題などの懸念があります。
また、2020年に向けて、訪日外国人のお客様がコンビニ等の小売店舗で食品を購入する際、商品の原材料やアレルギー情報等の商品情報の確認が一層重要になると想定されます。しかしながら、これらの情報は日本語で表示されている、母国で表示しようとしても、包装紙の限られたスペースには表示しきれないなどの制約があり、訪日外国人のお客様にとって、商品情報入手の手段が整っているとは言えません。
このたび、お客様の新たな「便利」の創造に向けた共同実験の第一弾として、店舗においてスマートフォンを利用し商品情報を手軽にお客様に提供する実験を開始いたします。
本システムは、NTTのAI技術corevo™(呼称:コレボ(注1))の一つであるアングルフリー物体検索技術(注2)を活用し、おにぎりなどコンビニエンスストアの陳列棚の商品にスマートフォンをかざすだけで、お客様が商品を手にとることなく必要な情報を得られる仕組みを提供するものです。
具体的には、会社のシンボルである商品ラベル上の7&iロゴをスマートフォンのカメラでかざすことで、撮影した写真に該当する商品名を誤りなく識別し、商品に紐付けられた商品情報(原材料や食物アレルギー情報等)、その他商品の様々な情報を、国内外のお客様、特に外国人のお客様には母国語表記にも対応する形で閲覧していただくことが可能となります。(図1に利用イメージ)
実験場所 | : | 都内複数のセブン‐イレブン店舗を予定 |
実験期間 | : | 2016年11月中旬~2017年1月下旬 |
セブン&アイ | : | 店舗・被験者の手配、商品情報DBの提供 |
NTT | : | corevo™技術を用いたアプリケーションの提供、実フィールドにおける技術サポート |
本共同実験において、読み取り性能やユーザの利便性、コンテンツの満足度等を評価し、将来の安全・安心を下支えするサービス検討へフィードバックしてまいります。また、今後も、セブン&アイとNTTは共同実験を通じた、AI技術corevo™を含む最先端のICT技術を活用したお客様の新しい「便利」の創造につながる取り組みを順次拡大していきます。
図1:群構造維持暗号技術のコンセプト
商品のロゴにカメラをかざしてシャッターボタンを押すと、商品情報がスマホ画面に表示され、安心してご購入いただくことができます。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社セブン&アイ・ホールディングス
広報センター
TEL:03-6238-2446
NTT
広報室
TEL:03-5205-5550
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