気候変動問題とは、CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガスの影響で起こるいろいろな気候の変化のことで、地球温暖化問題とも呼ばれています。
気温が高くなることだけではなく、その結果起こる海面上昇や大雨・洪水などの災害、干ばつなどによる農作物の不足など、たくさんの問題を含んでいます。
しかも、その原因は人間の生活による可能性が極めて高い(95%以上)と専門家は言います。
だからこそ、私たち人間がCO2を出さないようにしたり、減らしていくことが重要なのです。
しかし、自分だけが気候変動問題に取り組んでも、他の人がCO2を出し続ければ、気候変動問題は解決できません。
地球上では、空も、海も、空気も、すべて切れ間なくつながっているからです。
そこで、「COP」という世界全体で問題に取り組んでいくための国際的な議論の場が設けられました。
2015年秋には、21回目の会議がパリ(フランス)で開催。「COP21」や「パリ会議」と呼ばれているのを耳にした方も多いと思います。
その「COP21」で採決されたのが、「パリ協定」というCO2の削減を約束した国際的な取り決めです。
もちろん、日本もこの協定に参加しています。
目標(気温) | 産業革命前からの気温上昇を2℃より十分に低くする(さらに、1.5℃以内に抑えるよう努力する)。 |
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目標(温室効果ガス) | 21世紀後半までに、人為起源(人間の生活による)温室効果ガス排出量をゼロにする。 |
気候変動をはじめ、社会の環境問題の解決に貢献することは、NTTグループの役割のひとつだと考え、CO2削減への取り組みを続けています。
パリ協定でも述べられていますが、環境問題の解決のためにICTを活用することの期待が高まっていることもあり、ICTサービスや最先端の技術を使って、社会のCO2排出量を減らしていくための取り組みを進めています。
気候変動をおさえるための研究開発を進めたり、社員による自然保護活動への参加、環境貢献の内容を社内外へ広めて意識を高めていくなど、あらゆる活動を通じて社会全体からのCO2排出の削減に貢献していくことを目標にしています。
NTTグループによる社会のCO2排出の削減貢献量(緑丸●)を、NTTグループ自身のCO2排出量(赤丸●)の10倍以上とします。
たとえば、本やCDを買いにクルマやバイクで出かけたり、映画を見に行ったり...。
ICTを活用して、それらをデジタルコンテンツ化したらどうでしょう。
インターネットを利用して、自宅にいながら読書や音楽、映画などを楽しむことができるので、移動にかかるガソリンなども必要なくなり、CO2排出量を減らすことができます。
それだけではありません。
本をつくる紙も、音楽や映画を書き込むCDやDVDも、それを作る工場の電気も、工場からお店へ運ぶ配送のための燃料も...。
いろいろなものが削減できれば、いろいろなものから出ていたCO2を減らすことに大きく貢献できます。
会社の仕事も同じです。資料や請求書をデータ化してネットで送ったり、テレビ電話で打ち合わせができれば、営業車でお得意先へ移動する必要もなくなるかもしれません。クルマが減れば渋滞もなくなるかもしれません。
CO2排出量を減らせるだけでなく、仕事も効率的にできそうですね。
でも、ICTで減らせるCO2の排出量がそれ以上に多いので、CO2排出量を減らすことができるのです。
また、今までよりエネルギーを使わないICTの製品やサービスに替えるだけでも、CO2排出量削減に貢献できます。
NTTグループでは、社会のCO2削減に貢献するソリューションを「環境にやさしいソリューション」として認定しています。
認定したソリューションには「ソリューション認定ラベル」のマークをつけて紹介しています。
CO2排出量を15%以上削減できる「環境にやさしいソリューション」として認定されたソリューションに表示しているマークです。
電気やガソリンを使わない自転車をシェアして、環境にやさしい移動手段を提供しています。
無人での自転車の予約、貸出、返却を可能にし、自転車本体のGPS機能や通信機能により遠隔管理を実現しているのに加え、電気工事も不要で柔軟な設置が可能です。
NTTグループの環境活動