これまでのCSR憲章を見直し、より広い概念として、SDGs、ESG、CSVを包含したグローバル水準の「NTTグループサステナビリティ憲章」を制定し、持続可能な社会の実現に向けた様々な取り組みを進めていきます。
現在の社会では、グローバルとローカル、環境と経済、古いものと新しいものなど、二元論では捉えられない、相反する事象が同時に存在しています。また、ひとつの事実は見る主体によって異なる現実や意味を持ち得る中で、情報化の進展により多様な価値観が溢れています。こうした背反する概念や事象を包摂し多様な価値観を認め合うパラコンシステントな社会を実現していくことが、持続可能な社会に繋がると考えています。
こうした社会を実現していくうえで、NTTグループはSelf as We(われわれとしてのわたし※1)という考えを基本に据えています。利他的共存(自らの幸せと他の幸せの共存)のもと、Well-beingの最大化をめざす必要があります。そして、われわれを倫理の糸(守り行うべき道)で結びつけ大きな環世界※2にしていくことで、文化(集団・社会~国)の共栄が図られると考えます。また、自然(地球)は利他的存在であり、われわれはその一部であるため、自然との共生を図っていく必要があると考えます。
※1「わたし」は「われわれ(人・モノ・テクノロジーを含めたあらゆる存在)」の中の「わたし」であり、多様な人・モノ・テクノロジーというつながりの中で支えられているという考え方
※2われわれを倫理の糸で結びつけ文化・社会を形成する世界を1つの単位とし、そのつながりが多ければ多いほど、文化・社会は安定するという考え方
こうした考えのもと、これまでのCSR憲章を見直し、SDGs※1、ESG※2、CSV※3を包含したグローバル水準のNTTグループサステナビリティ憲章を制定しました。環境問題、社会問題、人権問題などの社会課題に対し、①自然(地球)との共生、②文化(集団・社会~国)の共栄、③Well-beingの最大化という3つのテーマを設定し、企業としての成長と社会課題の解決を同時実現し、持続可能な社会を実現するための取り組みを推進していきます。
また、この憲章を補完する方針として、環境エネルギービジョン、新たな経営スタイルに加え、国内外で人権に対する様々な問題意識が高まっていることから、これまでの人権憲章についてもグローバルにも通じる人権方針として見直しています。あらゆる人権課題への適切な対応に向けて、人権デューデリジェンスを徹底し、グローバルも含めたバリューチェーン全体でマネジメントを実施していくことで、人権尊重を徹底し、企業としての社会的責任を果たしていきます。
※1 Sustainable Development Goals
※2 Environment、Social、Governance
※3 Creating Shared Value
株主通信 NTTis 2021.12
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