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APN

オールフォトニクス・ネットワーク(APN:All-Photonics Network)は、IOWN構成する主要な技術分野の1つとして、端末からネットワークまで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、エンド・ツー・エンドでの光波長パスを提供する波長ネットワークにより、圧倒的な低消費電力、高速大容量、低遅延伝送の実現をめざすものです。これにより、通信量のさらなる増大やネットワークの複雑化や輻輳の回避、データセンター内の省電力通信によるエネルギー消費抑制、リアルタイムのデジタルツイン実現による新たな価値・価値の提供を実現します。

ネットワークの複雑化、輻輳などによる遅延の増加といったネットワークの課題、データセンタの電力消費量の増加といったエネルギー消費の課題解決に加え、ライフスタイルの変容に対応したリアルとオンラインの融合など、新たな体験・価値の提供を実現します。
オールフォトニクス・ネットワークではフォトニクスベースの技術を活用し2030年の目標性能(電力効率100倍、伝送容量:125倍、エンド・ツー・エンド遅延:1/200)の実現をめざし、取り組んでいます。

伝送容量の例では、NTTは2019年に実験室レベルで1波長当り1Tbit/s、これを35波、波長多重して伝送する実験に成功し*1、2023年には、敷設済み商用光ファイバ用いて、光1波長あたり1.2Tbpsでの世界最長336km伝送と世界最大容量1Tbps超のデータ転送のフィールド実証に成功いたしました*2。現在、マルチコアファイバという、1本のファイバ中に多くのコアを並べた新たな構造のファイバなどを活用して、ファイバ当り1Pbit/s級の伝送をめざしています。

なお、2023年3月16日、APNサービスとして、NTT東日本・西日本からAPN IOWN1.0の提供を開始しました。

*1:https://group.ntt/jp/newsrelease/2019/03/07/190307a.html
*2:https://group.ntt/jp/newsrelease/2023/10/30/231030a.html