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Deep Dive into “Natural” #1 データサイエンスとウェルビーイング「データサイエンスとウェルビーイングでナチュラルな社会へ」のサムネイル画像 Deep Dive into “Natural” #1 データサイエンスとウェルビーイング「データサイエンスとウェルビーイングでナチュラルな社会へ」のサムネイル画像

#1
データサイエンスと
ウェルビーイング

データサイエンスと
ウェルビーイングで
ナチュラルな社会へ

ナチュラルな社会とは?それは、一人ひとりが、いきいきとすこやかに無理を感じずに生きられる社会のこと、かもしれません。その社会に、ウェルビーイングとデータサイエンスはどう関わっていくのか。2つのテーマで研究と実践を重ねるお二人が、ナチュラルな社会の実現について語り合いました。

Discussion Member

慶應義塾大学 医学部 教授 宮田裕章のプロフィール画像(写真)

慶應義塾大学 医学部 教授

宮田 裕章

1978年生まれ 慶應義塾大学 医学部教
授。専門はデータサイエンス、科学方...

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慶應義塾大学 医学部 教授 宮田裕章のプロフィール画像(写真)

慶應義塾大学 医学部 教授

宮田 裕章

1978年生まれ 慶應義塾大学 医学部教授。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。
専門医制度と連携し5000病院が参加する National Clinical Database、LINEと厚労省の新型コロナ全国調査など、医学領域以外も含む様々な実践に取り組む。それと同時に、世界経済フォーラムなどの様々なステークホルダーと連携して、新しい社会ビジョンを描く。宮田が共創する社会ビジョンの1つは、いのちを響き合わせて多様な社会を創り、その世界を共に体験する中で一人ひとりが輝くという“共鳴する社会”である。
公益財団法人 Well-being for Planet Earth 代表理事 / 予防医学研究者 石川善樹のプロフィール画像(イラスト)

公益財団法人
Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部
健康科学科卒業、ハーバード大学公衆...

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公益財団法人 Well-being for Planet Earth 代表理事 / 予防医学研究者 石川善樹のプロフィール画像(イラスト)

公益財団法人
Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。近著は、フルライフ(NewsPicks Publishing)、考え続ける力(ちくま新書)など。
聞き手:
竹内慶(博報堂ブランド・イノベーションデザイン 副代表)

Discussion

THEME.1

ナチュラルとウェルビーイング

そもそもナチュラルとはどういう考え方なのか。また、ナチュラルというキーワードへのお二人の印象や連想されること、ウェルビーイングとの関係と共通項に関する議論が展開されます。

THEME.2

ナチュラルとデータサイエンス

社会課題の例を紐解きながら、ウェルビーイングを目指すデータサイエンスの力について紹介します。また、江戸時代の幕府や現代の政府の次は「データ府」なのでは?という刺激的な視点が提示されます。

THEME.3

データサイエンスの可能性と本質

データサイエンスの可視化する力は、民主主義や平和にどのように貢献できるのか。そして、私たちはどんな価値観・倫理観を築きあっていけるのか。複雑で困難な現代に、重要な視座・視点が語られます。

THEME.4

私たちの
ウェルビーイングのために

子供のふるまいや狩猟社会から学ぶ、コミュニティとウェルビーイングの関係とは。さらにウェルビーイングを「よい間(ま)」と解釈したうえで、「間の研究」という今後の探求テーマが浮かび上がります。

THEME.1 ナチュラルとウェルビーイング

Description

・ナチュラルはウェルビーイングに近い状態
・ウェルビーイングは、人としてどうあるかという考え方
・ナチュラルな社会では、人は共有し信頼し平等でいられる
・人というものが成立していること自体がつながりを持つ
・意識的に自然という言葉を使い、つながりを見つめ直す

THEME.2 ナチュラルとデータサイエンス

Description

・そもそもデータサイエンスとは
・データは本来、消費財とは違う
・データを使い効率を上げれば、一人ひとりに向き合える
・データサイエンスは社会課題にどう向き合うのか
・幕府、政府の次はデータ府がやってくる

THEME.3 データサイエンスの可能性と本質

Description

・データサイエンスの本質とは
・ナチュラルなデータ府は存在する可能性があるのか
・すべての人がデータにアクセスし、世界との調和をとる
・データの力で平和に近づくことは可能なのか
・ウェルビーイングが戦争や平和への向き合い方をつくる

THEME.4 私たちのウェルビーイングのために

Description

・平和な社会は、子供の世界や狩猟社会が参考になる
・どんなコミュニティが、ウェルビーイングをつくるのか
・ウェルビーイングの先のヒューマンビーイングとは
・ウェルビーイングは、よい間をつくる
・豊かさを見出すための、多様なウェルビーイング

Let’s Discuss the Humanity みんなで未来の人間らしさを議論しよう

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with Gen Z
未来を生きる主役である若者たちとともに、
「これからの人間らしさ」を考える鍵となるキーワードについて語り合う

KEYWORD

Self-as-We

Self-as-Weをイラストで表した図

「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
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IOWN

IOWN構想とは

NTTが2030年頃の実用化に向けて推進している、光を中心とした革新的技術を活用した次世代コミュニケーション基盤の構想
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Self-as-We

Self-as-Weをイラストで表した図

「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
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「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、
というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
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Introduction/ 鍵となる概念 ”Self-as-We”

Self-as-We
とは何か

Self-as-Weという言葉は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、NATURAL SOCIETY LABとこのディスカッションにとってとても大切な概念ですので、はじめにかんたんにご説明させていただきます。Self-as-We、日本語では
「われわれとしての自己」と表現します。

一般的に、自己とは、個人(Individual)、すなわちそれ以上細分化できない存在としての「私」のことを指すというのが従来の認識ではないでしょうか。
ところが、Self-as-Weの自己観は、それとは異なる考え方をします。
「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というのがSelf-as-Weの自己観です。

自転車から考えるSelf-as-We

具体的な例で考えてみましょう。
「自転車に乗って通勤する」という行為を想定した場合、従来の自己観では、私が、道具である自転車を使いこなして移動すると考えます。
ところが、Self-as-We、「われわれとしての自己」では、「わたし」や自転車、道路、それを管理してくれている人たち、交通ルール…等々、出勤という行為を支える
すべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と捉えます。
そして、「わたし」を含む「われわれ」のすべての要素は、「われわれとしての自己」から行為の一部を委ねられている(この場合、「わたし」は、サドルに腰かけ、ハンドルを握り、足を交互に動かして自転車を前進させる…ということを委ねられている)と考えます。

「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図 「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図

チームスポーツから考える
Self-as-We

チームスポーツを例に考えると、もっとわかりやすいかもしれません。チームという「われわれとしての自己」に委ねられて「わたし」はプレイをしています。
「わたし」が得点をあげた場合、それは「わたし」の活躍であると同時に「われわれとしての自己」=チームの活躍でもある。
こうした感覚は多くの方にとって比較的なじみ深いものではないでしょうか。この考え方を広げて、「わたし」の所属するチームだけでなく相手チームも審判も観客も、コートやゴールなどのモノも、ルールも、ゲームを支えるすべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と考える。そのときに、「わたし」と「われわれ」のよりよいあり方とはどういう状態か。

よりよい
社会のために

「われわれとしての自己」という、たくさんの行為主体(エージェント)が含まれるシステムのなかに、AIやデジタルツイン、ロボットなど、新たなエージェントが参加してきたときに、
「われわれ」のあり方はどう変わるのか。
そうしたことを議論し、よりよい未来社会のための技術を構想しようというのが、このラボとディスカッションの目的です。

※Self-as-Weに関する京都大学とNTTの共同研究に関するリリースはこちらをご覧ください。

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