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新しい技術には、新しい哲学が必要だ。 新しい技術には、新しい哲学が必要だ。

NATURAL SOCIETY LAB 始動

新しい技術
には、
新しい哲学
が必要だ。

未来の社会と私たちの生活を大きく変える可能性を秘めた
次世代コミュニケーション基盤、IOWN(アイオン)。
よりよい未来のために、IOWNができること。目指すべきこと。
気をつけなければいけないこと。
いまはまだないコミュニケーション基盤だからこそ、
いま考えられることを考え、議論すべきことを議論したい。
そんな思いで、哲学、健康・医学、歴史、コミュニケーション
科学の専門家が集まり、
「未来のプロトタイピング」となるような
ディスカッションを行いました。

Introduction

鍵となる概念 ”Self-as-We”

Discussion Member

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院
文学研究科 教授

出口 康夫

1962年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科哲学専修教授・京都大学副プロボスト。専門は哲学。京都大学人社未来形発信ユニット長としてYouTube講義「立ち止まって、考える」を主導。近著に What Can’t Be Said: Paradox and Contradiction in East Asian Thought (Oxford UP, 2021)がある。
公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人
Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。
近著は、フルライフ(NewsPicks Publishing)、考え続ける力(ちくま新書)など。
株式会社COTEN CEO 深井 龍之介を描いた顔写真のイラスト

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介を描いた顔写真のイラスト

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

複数のベンチャー企業で取締役や社外取締役として経営に携わりながら、2016年に株式会社COTENを設立。理念に「人類が、人類をより深く理解することに貢献する」を掲げる。世界史データベースを開発中。COTENの広報活動として「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を配信。Japan Podcast Awards2019で大賞とSpotify賞をダブル受賞。Apple Podcastランキング1位を獲得。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部 上席特別研究員 渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部 上席特別研究員 渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション
科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

東京大学大学院情報理工学系研究科 博士課程修了(情報理工学)。
人間の触覚のメカニズム、コミュニケーションに関する研究を人間情報科学の視点から行なう。
また、人と人との共感や信頼を醸成し、ウェルビーイングな社会を実現する方法論について探究している。
主著に『情報を生み出す触覚の知性』(化学同人、2014、毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞)、
『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、ビー・エヌ・エヌ、2020)等がある。
京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院
文学研究科 教授

出口 康夫

1962年大阪市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。現在、京都大学大学院文学研究科哲学専修教授・京都大学副プロボスト。専門は哲学。京都大学人社未来形発信ユニット長としてYouTube講義「立ち止まって、考える」を主導。近著に What Can’t Be Said: Paradox and Contradiction in East Asian Thought (Oxford UP, 2021)がある。
公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人
Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。
「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。
専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。
近著は、フルライフ(NewsPicks Publishing)、考え続ける力(ちくま新書)など。
株式会社COTEN CEO 深井 龍之介を描いた顔写真のイラスト

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

複数のベンチャー企業で取締役や社外取締役として経営に携わりながら、2016年に株式会社COTENを設立。理念に「人類が、人類をより深く理解することに貢献する」を掲げる。世界史データベースを開発中。COTENの広報活動として「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」を配信。Japan Podcast Awards2019で大賞とSpotify賞をダブル受賞。Apple Podcastランキング1位を獲得。
NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部 上席特別研究員 渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション
科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

東京大学大学院情報理工学系研究科 博士課程修了(情報理工学)。
人間の触覚のメカニズム、コミュニケーションに関する研究を人間情報科学の視点から行なう。
また、人と人との共感や信頼を醸成し、ウェルビーイングな社会を実現する方法論について探究している。
主著に『情報を生み出す触覚の知性』(化学同人、2014、毎日出版文化賞〈自然科学部門〉受賞)、
『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(共監修・編著、ビー・エヌ・エヌ、2020)等がある。
聞き手:
山崎将太(情報通信総合研究所 主任研究員)
竹内慶(博報堂ブランド・イノベーションデザイン 副代表)

Introduction/ 鍵となる概念 ”Self-as-We”

Self-as-We
とは何か

Self-as-Weという言葉は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、Natural Society Labとこのディスカッションにとってとても大切な概念ですので、はじめにかんたんにご説明させていただきます。Self-as-We、日本語では
「われわれとしての自己」と表現します。

一般的に、自己とは、個人(Individual)、すなわちそれ以上細分化できない存在としての「私」のことを指すというのが従来の認識ではないでしょうか。
ところが、Self-as-Weの自己観は、それとは異なる考え方をします。
「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というのがSelf-as-Weの自己観です。

自転車から考えるSelf-as-We

具体的な例で考えてみましょう。
「自転車に乗って通勤する」という行為を想定した場合、従来の自己観では、私が、道具である自転車を使いこなして移動すると考えます。
ところが、Self-as-We、「われわれとしての自己」では、「わたし」や自転車、道路、それを管理してくれている人たち、交通ルール…等々、出勤という行為を支える
すべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と捉えます。
そして、「わたし」を含む「われわれ」のすべての要素は、「われわれとしての自己」から行為の一部を委ねられている(この場合、「わたし」は、サドルに腰かけ、ハンドルを握り、足を交互に動かして自転車を前進させる…ということを委ねられている )と考えます。

「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図 「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図

チームスポーツから考える
Self-as-We

チームスポーツを例に考えると、もっとわかりやすいかもしれません。チームという「われわれとしての自己」に委ねられて「わたし」はプレイをしています。
「わたし」が得点をあげた場合、それは「わたし」の活躍であると同時に「われわれとしての自己」=チームの活躍でもある。
こうした感覚は多くの方にとって比較的なじみ深いものではないでしょうか。この考え方を広げて、「わたし」の所属するチームだけでなく相手チームも審判も観客も、コートやゴールなどのモノも、ルールも、ゲームを支えるすべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と考える。そのときに、「わたし」と「われわれ」のよりよいあり方とはどういう状態か。

よりよい
社会のために

「われわれとしての自己」という、たくさんの行為主体(エージェント)が含まれるシステムのなかに、AIやデジタルツイン、ロボットなど、新たなエージェントが参加してきたときに、
「われわれ」のあり方はどう変わるのか。
そうしたことを議論し、よりよい未来社会のための技術を構想しようというのが、このラボとディスカッションの目的です。

※Self-as-Weに関する京都大学とNTTの共同研究に関するリリースはこちらをご覧ください。

Discussion

THEME.1

私たちはなぜ ここに集まったのか

私たちは なぜここに 集まったのか

新しい技術と哲学をめぐる領域横断的なディスカッションが
はじまります。
それぞれのプレゼンターが、何を思い、
どんなことを考えてここに集まったのか。
自己紹介と、これからのディスカッションの手がかりとなる
いくつかのコンセプトが提示されます。

Chapter.1 西洋からの借り物でない人間観、自己観が必要
Chapter.2 いかにして、よい環境をつくれるか
Chapter.3 歴史を使って、人間という存在を追求していく
Chapter.4 インフラはつくって終わりじゃない

Chapter.1 西洋からの借り物でない人間観、自己観が必要

Description

・社会、世界、人間、自己…に関する意識が変わる可能性がある
・西洋からの借り物でない人間観、自己観が必要
・「われわれ」の生、ライフ、生命、人生、生活…が不可逆的に、知らないうちに変わる可能性がある
・そういう時代にいるからこそ共同研究をしたい

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院
文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.2 いかにして、よい環境をつくれるか

Description

・いかにして、人や社会にご奉仕できるか
・人間は弱い存在
・いかにして、よい環境をつくれるか

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

Chapter.3 歴史を使って、人間という存在を追求していく

Description

・「人間とは何か」
・歴史を使って、人間という存在を追求していく
・人類のOS(オペレーションシステム)が変わる瞬間がある
・今はまさにその過渡期なのではないか
・根本から考え直す人が出てくる

Speaker

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介を描いた顔写真のイラスト

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

Chapter.4 インフラはつくって終わりじゃない

Description

・触覚、人と人のつながり、ウェルビーイングの研究
・インフラとは言語。何かがつながるもと
・インフラの影響力は大きい。インフラはつくって終わりではない
・心臓の音を聞く。そこには生命しかない
・同じ生命のうえに「われわれ」としての違いを認める

Speaker

NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部 上席特別研究員 渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

THEME.2

Self-as-Weと
Incapability
(できなさ)

Self-as-We(「われわれとしての自己」)の根幹には、
インケイパビリティ(「できなさ」)という概念があります。
そして、その対極にあるのがケイパビリティという、
自足性(何でも自分でできると思うこと)の神話です。
そもそも、インケイパビリティとは何なのでしょうか。
そして「できなさ」がひらく未来の可能性とは
どのようなものでしょうか。

Chapter.1 「われわれ」の本質は、
「できること」ではなく
「できなさ」
Chapter.2 自我とは一種の勘違い
Chapter.3 首尾一貫した自己がなくてもいい、弱くてもいい
Chapter.4 Self-as-Weは新しい世界を見るメガネ

Chapter.1 「われわれ」の本質は、「できること」ではなく「できなさ」

Description

・西洋近代の人間観=人間とはできる存在
・自足性(自分でなんでもできる)という神話
・「他人はいらない、自分でできる」をエンパワーするようなテクノロジーの危険性
・どういうIOWNがいいか。どういうスマートシティがいいのか
・IOWNが「われわれとしての自己」を可視化する可能性

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.2 自我とは一種の勘違い

Description

・資本主義のなかでスタートアップはケイパビリティの権化
・ケイパビリティとインケイパビリティのバランスが重要
・近世から近代の転換期、西洋では「人類のOS」が変わりケイパビリティがブーストされた
・東洋的思想の欠如
・自我とは一種の勘違い

Speaker

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

Chapter.3 首尾一貫した自己がなくてもいい、弱くてもいい

Description

・人は弱いという前提
・情報環境も含めて環境が大事
・「自分のことをよく知る相手」とは誰か?
・サブ垢、裏垢。自分のなかに複数の「われわれ」がいる
・首尾一貫した自己がなくてもいい、弱くてもいい

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth 代表理事/予防医学研究者石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth 
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

Chapter.4 Self-as-Weは新しい世界を見るメガネ

Description

・Self-as-Weは新しい世界を見るメガネ(概念装置)
・Self-as-We的なサッカーチーム
・何がインケイパブルかお互いによくわかっているチーム
・一緒に「われわれ」であるために、インケイパビリティに対する身体的な認知をお互いに共有

Speaker

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

THEME.3

We=「われわれ」とは何か

We=
「われわれ」 とは何か

Self-as-We(「われわれとしての自己」)の
「われわれ」には誰・何が含まれるのか。
それはどのような契機で「われわれ」になるのか。
ときに歴史をさかのぼりながら、「われわれ」に関する
時空を超えた自由な議論が縦横無尽に展開されます。

Chapter.1 「われわれ」をたばねるものは何か
Chapter.2 ガウディの「われわれ」は一代で完結しない
Chapter.3 「われわれ」はいくつの「われわれ」を持つのか
Chapter.4 江戸時代に学ぶ「われわれ」と「わたし」、連と号

Chapter.1 「われわれ」をたばねるものは何か

Description

・「われわれ」をたばねるものは何か
・①共通の目的・利害、②事実、③規範・約束事…
・公園の「われわれ」、行きずりの「われわれ」
・いろいろな「われわれ」がある
・インケイパビリティを前提とする「われわれ」は自足的ではない。開いている。
・次々と「われわれ」ができる
・今日、1ヶ月、1年間、何十年、一生…
・「われわれ」はどんどん広がっていき得る

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.2 ガウディの「われわれ」は一代で完結しない

Description

・サグラダ・ファミリアは「完成しちゃいけない」
・ガウディの「われわれ」は一代で完結していなかった
・先祖・子孫を数える言葉
・自分から9代先は「雲孫(うんそん)」。その次は「雲孫の子」
・日本人にとっての「われわれ」のサイクル

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth 代表理事/予防医学研究者石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth 
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

Chapter.3 「われわれ」はいくつの「われわれ」を持つのか

Description

・利害関係が一致する人たちが複層的に「われわれ」をつくってきた
・「われわれ」が増えて生きている
・自分のなかにいくつの「われわれ」が存在することになるのか

Speaker

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

Chapter.4 江戸時代に学ぶ「われわれ」と「わたし」、連と号

Description

・江戸時代の「われわれ」、連と号
・江戸の人は生涯に10-20の号をもった
・それぞれの号は首尾一貫していなくていい
・働き方改革と現代の連と号

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth 代表理事/予防医学研究者石川 善樹

公益財団法人Well-being for Planet Earth 
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

THEME.4

Self-as-Weの倫理と
未来予測

Self-as-Weの
倫理と
未来予測

Theme3のディスカッションでは、
Self-as-We(「われわれとしての自己」)の「われわれ」には、
多様な行為主体(エージェント)が含まれることを見てきました。
Theme4では、AIなどの例をとりあげて、
「われわれ」の新たなエージェントにどのような「倫理」を適用すべきか、
そうした新たなエージェントが加わった「われわれ」の未来がどうなるか、
予測することはできるのか…等について議論を深めます。

Chapter.1 自律性をもった機械が新たなエージェントとなりえる
Chapter.2 生物・生命ではないものに対する倫理をどう考えるか
Chapter.3 発明されたあとの掛け算で社会は想像を超えて変化する
Chapter.4 科学モデルを「物理学モデル」から「医学モデル」へ
Chapter.5 アジャイルにWell-beingの状態を立ち上げる

Chapter.1 自律性をもった機械が新たなエージェントとなりえる

Description

・「われわれ」は人間だけではない
・「われわれ」の中には多種多様なエージェントがいる。すでに入っている
・自律性をもった機械が新たなエージェントとして入ってくる
・そのなかで限られたものだけが権利をもつものとしてきた
・AIがエージェントになったときに今の法体系では対処できない

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.2 生物・生命ではないものに対する倫理をどう考えるか

Description

・AI・自律した機械に対する倫理は動物の倫理の延長線上にあるのか
・生物・生命ではないものに対する倫理をどう考えるか
・AIも「われわれ」のメンバーシップをもつ
・AIにどのような権利や尊厳を与えるか、どのように人間と差異化をはかるか

Speaker

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

京都大学大学院文学研究科 教授出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.3 発明されたあとの掛け算で社会は想像を超えて変化する

Description

・テクノロジーは社会的ニーズがあるときにしか出てこない
・発明されたあとに、ほかの技術等との掛け算で、思わぬ方向に行くことがある
・AIも、マシンパワーの向上、リソースの投下、他の技術の掛け算によって、想像していないかたちで社会を変えていく可能性がある
・歴史からの学びは、未来は予測不可能であるということ

Speaker

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介を描いた顔写真のイラスト

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

Chapter.4 科学モデルを「物理学モデル」から「医学モデル」へ

Description

・社会は予測できない
・天体現象も近似的に予測してきた
・予測できるというのは大きな誤解
・科学のモデルを、物理学モデルから医学モデルに変える
・Prediction(予測)からPrescription(処方)へ

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

株式会社COTEN CEO 深井 龍之介

株式会社COTEN CEO

深井 龍之介

Chapter.5 アジャイルにWell-beingの状態を立ち上げる

Description

・アジャイル環境センシングも介入モデル
・最初に設計してそこに向かってがんばるのは不可能
・Well-beingも「Well-beingのために生きる」という状態になると苦しい
・生きていくなかでアジャイルにどうやってWell-beingの状態を立ち上がらせるか

Speaker

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

THEME.5

Self-as-Weと
Well-being

Self-as-Weと
Well-being

THEME.4では、「未来は予測不可能」ということが話し合われました。 未来は予測不可能。それでも、多様な行為主体(エージェント) を含む「われわれ」のWell-beingを実現するには どうしたらいいのかー。 Prototyping the Future 「#0/NATURAL SOCIETY LAB始動」、 いよいよ最終回です。

Chapter.1 「自己中心性」とWell-beingの関係性
Chapter.2 「われわれ」の前景化とWell-being
Chapter.3 AIは、自己をうつす鏡
Chapter.4 「われわれ」と「わたし」は言語上、同時に発生

Chapter.1 「自己中心性」とWell-beingの関係性

Description

・成長とは自己中心性から離れること(USの大学におけるリーダーシップの授業)
・自己中心性から離れることとWell-beingは無関係かもしれない
・個人の満足度は、どういう人がまわりにいるかということ込みで決まる
・組織のなかにSelf-as-We的な人がいるかいないかにも左右される

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 上席特別研究員渡邊 淳司を描いた顔写真のイラスト

NTTコミュニケーション科学基礎研究所
人間情報研究部 上席特別研究員

渡邊 淳司

Chapter.2 「われわれ」の前景化とWell-being

Description

・自己中心性を離れるということと「われわれ」が前景化することは同じではない
・「われわれ」が前景化しないと、自己中心性を離れたとしてもWell-beingは向上しない

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授 出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Chapter.3 AIは、自己をうつす鏡

Description

・西洋の自己も「われわれ」が先立っていた?
・イタリアのある島では、鏡がつくられてから、内面を描く小説が急増した
・鏡があってはじめて自己を認識できる
・親族紹介でおわる自己紹介
・AIは、自分をうつす鏡、自分をよく知る親戚のような存在になるかもしれない

Speaker

公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事/予防医学研究者 石川 善樹を描いた顔写真のイラスト

公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事/予防医学研究者

石川 善樹

Chapter.4 「われわれ」と「わたし」は言語上、同時に発生

Description

・鏡の例=近代的自己、自己意識。自分で自分を意識していること
・歴史のなかでは特殊なこと
・「われわれ」と「わたし」は言語的に同時発生

Speaker

京都大学大学院文学研究科 教授出口 康夫を描いた顔写真のイラスト

京都大学大学院文学研究科 教授

出口 康夫

Let’s Discuss the Humanity みんなで未来の人間らしさを議論しよう

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未来を生きる主役である若者たちとともに、
「これからの人間らしさ」を考える鍵となるキーワードについて語り合う

KEYWORD

Self-as-We

Self-as-Weをイラストで表した図

「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
詳しくはこちら

IOWN

IOWN構想とは

NTTが2030年頃の実用化に向けて推進している、光を中心とした革新的技術を活用した次世代コミュニケーション基盤の構想
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Self-as-We

Self-as-Weをイラストで表した図

「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
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「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、
というNATURAL SOCIETY LABにとって大切な概念の1つ
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IOWN

IOWN構想とは

NTTが2030年頃の実用化に向けて推進している、光を中心とした革新的技術を活用した次世代コミュニケーション基盤の構想
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Introduction/ 鍵となる概念 ”Self-as-We”

Self-as-We
とは何か

Self-as-Weという言葉は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、NATURAL SOCIETY LABとこのディスカッションにとってとても大切な概念ですので、はじめにかんたんにご説明させていただきます。Self-as-We、日本語では
「われわれとしての自己」と表現します。

一般的に、自己とは、個人(Individual)、すなわちそれ以上細分化できない存在としての「私」のことを指すというのが従来の認識ではないでしょうか。
ところが、Self-as-Weの自己観は、それとは異なる考え方をします。
「わたし」も「わたし以外」も含まれるつながりや関係性全体を指す「われわれ」こそが自己である、というのがSelf-as-Weの自己観です。

自転車から考えるSelf-as-We

具体的な例で考えてみましょう。
「自転車に乗って通勤する」という行為を想定した場合、従来の自己観では、私が、道具である自転車を使いこなして移動すると考えます。
ところが、Self-as-We、「われわれとしての自己」では、「わたし」や自転車、道路、それを管理してくれている人たち、交通ルール…等々、出勤という行為を支える
すべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と捉えます。
そして、「わたし」を含む「われわれ」のすべての要素は、「われわれとしての自己」から行為の一部を委ねられている(この場合、「わたし」は、サドルに腰かけ、ハンドルを握り、足を交互に動かして自転車を前進させる…ということを委ねられている)と考えます。

「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図 「従来の自己観」、「われわれとしての自己」をぞれぞれイラストでまとめた図

チームスポーツから考える
Self-as-We

チームスポーツを例に考えると、もっとわかりやすいかもしれません。チームという「われわれとしての自己」に委ねられて「わたし」はプレイをしています。
「わたし」が得点をあげた場合、それは「わたし」の活躍であると同時に「われわれとしての自己」=チームの活躍でもある。
こうした感覚は多くの方にとって比較的なじみ深いものではないでしょうか。この考え方を広げて、「わたし」の所属するチームだけでなく相手チームも審判も観客も、コートやゴールなどのモノも、ルールも、ゲームを支えるすべての人・モノ・コトを含むシステムを「われわれ」=自己と考える。そのときに、「わたし」と「われわれ」のよりよいあり方とはどういう状態か。

よりよい
社会のために

「われわれとしての自己」という、たくさんの行為主体(エージェント)が含まれるシステムのなかに、AIやデジタルツイン、ロボットなど、新たなエージェントが参加してきたときに、
「われわれ」のあり方はどう変わるのか。
そうしたことを議論し、よりよい未来社会のための技術を構想しようというのが、このラボとディスカッションの目的です。

※Self-as-Weに関する京都大学とNTTの共同研究に関するリリースはこちらをご覧ください。

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