このたびの新型コロナウイルス感染症に罹患された方々、そして感染拡大により生活に影響を受けていらっしゃる方々に、心よりお見舞いを申し上げます。ここに「株主通信 NTT is(2020年12月号)」をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。
2020年度上半期は、対前年減収増益の決算となりました。営業収益は、対前年同期▲1,782億円(対前年同期▲3.0%)減収の5兆7,114億円、営業利益は対前年同期+258億円(対前年同期+2.6%)増益の1兆86億円となりました。
2020年度業績予想は、新型コロナウイルス影響として、国内ではNTTドコモの端末機器販売収入などの減、海外ではSI収入などの減を見込んでおります。一方で、投資抑制などによる設備コストの圧縮、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進などによる更なる効率化を進め、対前年増益となる営業利益1兆5,900億円をめざしてまいります。
私たちの社会・暮らしには、これから大きく2つの変化が起きてくると思っています。一つはソーシャルディスタンスの確保を前提としたリモートワールド(分散型社会)であり、もう一つはソーシャルディスタンスの確保が、ヒト・モノ・カネの動き・移動を制限してしまうことに伴うグローバリズムの変質です。その結果、これまで世界各地に分散して構築されていたサプライチェーンから、よりローカルを重視したサプライチェーンへの組み替えが起こり、新グローカリズムが台頭すると考えています。
NTTグループは、そうしたグローバルレベルでのダイナミックな環境変化の中で、社会・経済の変化に合わせて自己変革を続け、「Your Value Partner」として社会的課題の解決をめざしてまいります。
グローバルレベルでダイナミックに変化する経営環境において、NTTグループが成長・発展していくためには、今まで以上にグループ横断でのリソース・アセットの戦略的活用と意思決定の迅速化が不可欠です。こうした考えを背景に、2020年9月、株式公開買い付け(TOB)によるNTTドコモの完全子会社化の公表に至りました。NTTグループとして、NTTドコモを中核に、さまざまな取り組みを今まで以上にグループ横断的に推進していくことで、社会・産業基盤のデジタル化やスマート化などを実現し、社会的課題の解決に寄与していくとともに、国際競争力の向上への貢献やより安心・安全な通信基盤の確保、顧客満足度の向上をめざしてまいります。
株主の皆さまにおかれましては、より一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株主通信 NTTis 2020.12
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