グローバルおよびローカルのパートナーネットワークを駆使し、多岐にわたる領域でサステナビリティを推進しているNTTグループ。NTT サステナビリティ推進室は、2013年度以降「NTTグループ サステナビリティカンファレンス」を毎年開催してきました。10回目となる今回は、2023年6月12日にパレスホテル東京(東京・千代田区)で第10回NTTグループ サステナビリティカンファレンス表彰式を開催し、最優秀賞6施策、優秀賞6施策の表彰を行いました。
NTTグループサステナビリティカンファレンスは、2013年度以降、NTT サステナビリティ推進室が毎年開催している、国内外に広がるNTTグループ各社の持続可能な社会に貢献する施策を紹介・共有する場です。
高度な通信・テクノロジー基盤を持つ国内外のNTTグループ各社の優れた最新の取り組みを表彰し、ノウハウを共有することで、全従業員がサステナビリティ経営を自分ごととして捉えるだけでなく、ステークホルダーと共に持続可能な社会の実現に向けた共創の場を提供するための取り組みです。
NTTグループはサステナビリティへの取り組みをさらに強化するため、2021年11月10日、これまでのCSR憲章を再構築し、サステナビリティ憲章を制定しました。この憲章に基づき、NTTグループは、高い倫理観と最先端の技術・イノベーションを可能とするIOWN構想の推進をはじめ、「企業としての成長」と「社会課題の解決」を図り持続可能な社会を実現するための各種取り組みを推進しています。
現在、NTTグループでは【「自然(地球)」との共生】【「文化(集団・社会~国」の共栄】【「Well-being(幸せ)の最大化】という3つのテーマに、基づき、9つのチャレンジと30のアクティビティに取り組んでいます。
10回目となる今回は、国内外に広がるNTTグループ各社から全113件の施策がエントリーされました。また表彰式には、NTT 代表取締役社長 島田明ならびに経営幹部、グループ主要各社から副社長などが列席。多くのメディアも取材に訪れ、非常に盛り上がりを見せるイベントとなりました。先端技術を活用したユニークなアイデアのほか、国際的な社会的課題のアプローチまで、各プレゼンテーションはビジネスパーソンに多くのヒントを与えるものとなっていました。
カンファレンス開始当初は「CSR」「慈善事業」の意味合いが強い施策のエントリーが多かったものの、回を重ねるごとに徐々に事業と連動した活動へとシフトしてきており、今回のサステナビリティカンファレンスの入選施策は、特にパートナーシップを特色としているものが増えました。
同表彰式では、事前審査により選出された最優秀賞6件と優秀賞6件の合計12件の各施策の担当者がプレゼンテーションを行い、NTTグループ各社幹部による審査によって、もっとも優れたプレゼンテーションが最優秀MVPとして発表されました。
今回の第10回 NTTグループ サステナビリティカンファレンス表彰式では、NTT 代表取締役社長 島田明が挨拶と総評を行いました。
島田は本表彰式の総評として、「年々CSV(Creating Shared Value:社会課題をビジネスで解決する事業企画やプロモーション施策)の案が増えてきました。本取り組みを通じて、世の中に対して価値のあるものを提供し、サステナビリティを我々のビジネスにしていきたい」とコメントしました。さらに島田は「10年前の受賞施策は、世の中に浸透しています。今日の発表も、10年後に『ここまで大きな取り組みになったね』と振り返りたい」と、受賞施策の未来に期待を寄せました。
各施策は次の基準に照らし合わせ、厳正に審査されました。
結果、最優秀賞6施策、優秀賞次の6施策が選出されました。
施策1.「エネルギー自給自足の新たな形~オンサイトPPA6を活用した"官民一体×地産地消"のGreen BPOセンタ~」
会社名(施策エリア):株式会社NTTデータ(沖縄)
概要:地産地消によるカーボンニュートラル化を実現
施策2. 「Take off with sustainability」
会社名(施策エリア):NTT DATA Business Solutions(アフリカ東部:マラウイ)
概要:ドローンを活用した医療用品サプライチェーンの構築
施策3. 「漁業DXと鮮度可視化によるサステナブルな漁業支援の実現~地域密着型漁業DXによるISUMIモデルの展開~」
会社名(施策エリア):株式会社NTT東日本-南関東(千葉)
概要:漁業DXと鮮度可視化によるサステナブルな漁業支援の実現
施策4. 「Predictive Medication Procurement」
会社名(施策エリア):NTT Nihilent, NTT Innov Lab Isr Predictive(イスラエル)
概要:最適在庫予測モデルによる?過不足のない医薬調達システムの実現
施策5. 「森林・林業DXによるカーボンニュートラル社会の実現~資源循環型社会の実現~」
会社名(施策エリア):西日本電信電話株式会社(宮崎)
概要:森林・林業のDX化で国産材の安定供給と利用促進に貢献、カーボンニュートラルを実現
施策6.「Smart Recycling at Scale (Container Parks)」
会社名(施策エリア):NTT Ltd(ベルギー)
概要: AIによるリサイクルパーク利便性(UX)の向上
施策1.『仙台エコシステム』の構築をめざす街づくり
会社名:NTTアーバンソリューションズ株式会社(仙台)
概要:グループ土地を活用したアーバンネット仙台中央ビルの建替えを通じた街づくりの実施
施策2.Digi Kids
会社名:NTT Poland Sp. z o.o.(ポーランド)
概要:戦争の影響を受けたウクライナの子供たちがデジタルスキルを身につけるための「DigiKidsプログラム」の組織化を支援
施策3.「embot」による次世代人材育成
会社名:株式会社e-Craft
概要:楽しみながらものづくりやプログラミングの基礎を学ぶことが可能なプログラミングサービス「embot(エムボット)」を提供
施策4.Sustainability of German data centers
会社名:NTT DATA Business Solutions German(ドイツ)
概要:100%グリーン電力使用など、非常に効率的なデータセンターの運営
施策5.離島発×全国初「持続可能な」スマート棚田農法
会社名:株式会社ドコモビジネスソリューションズ(佐渡)
概要:ICTを活用し、減農薬栽培、無農薬・無化学肥料栽培の推進に向けたコスト低減、労力軽減、収益向上をめざす実証実験を実施
施策6.NTT Academy and IT For Girls for a sustainable future
会社名:NTT Ltd(ブラジル)
概要:質の高い教育とジェンダーの平等に向け、アカデミーとIT for Girlsプログラムの協働で経済的に余裕のない人々に技術トレーニングの提供
最優秀賞を受賞した6件の施策に共通するのは、パートナーシップの力で複雑な課題の解決に当たっていること。「地域の住民や事業者、新たなイノベーションに挑むスタートアップ企業、NTTが提携するITベンダー、研究機関や行政機関など、多くのステークホルダーが同じ目標を見据えることで、真のサステナビリティは実現される」と感じる施策が多かったのも今回の特色と言えそうです。
次回は先に挙げた最優秀賞を受賞した6施策の内、3施策を紹介いたします。どんな施策でどういうところが評価されたのか、じっくり解説したいと思います。乞うご期待ください。
ニュースリリース
「第10回NTTグループサステナビリティカンファレンス」表彰式の開催について~Innovating a Sustainable Future for People and Planetに向けて~
https://group.ntt/jp/newsrelease/2023/06/12/230612a.html
日本電信電話株式会社
広報室
ntt-pr@ntt.com