気候変動問題をはじめとした環境問題は年々深刻さを増しており、世界規模での自然災害の巨大化など社会経済へ与える影響が大きくなってきています。NTTグループは「自然(地球)との共生」の実現に向けて、取組むべきテーマとして「社会が脱炭素化している未来」「資源が循環している未来」「人と自然が寄り添う未来」を掲げ、それぞれのテーマに沿って描く未来・取組む理由を分析し、アクションへと繋げています。
NTTグループは、社員に対してグループ全体の方針・施策を浸透させ、環境保護推進活動について共有するために、環境教育を推進しています。2021年度も全社員を対象にしたNTTグループの環境活動に関する研修として、集合研修やeラーニングなどを実施しました。また、NTT環境エネルギー推進室では、グループ各社の環境担当者への環境教育も推進しており、2001年度から毎年、環境担当者勉強会を開催しています。環境方針の浸透と環境課題の共有を目的として講義を行うことにあわせて、外部講師を招いての最新トピックスの講演を行っています。環境担当者勉強会は、全国に拡がるNTTグループを対象としているため、Web会議システムを利用して、遠隔地での受講、双方向接続による質疑応答を行えるようにしています。ペーパーレスでの開催としていることもあわせて、会議開催にともなう温室効果ガス排出量の削減にも貢献しています。
2021年度は、環境経営やサステナビリティの専門家を講師に招いてSDGsやESGの解説と環境経営について講演いただきました。さらに、各社の担当者から環境に関わる取組みが紹介され、グループ各社における環境活動の推進を図りました。
NTTグループは、環境に関する法・規制を遵守し、グループ一体となって環境負荷低減に取組んでいます。法令違反が生じた場合は、NTTグループGreen Innovation委員会に報告し、NTTグループ全体でその状況を把握できる仕組みを構築しています。2021年度も前年度に続き、法令違反に該当する事象は発生しておりません。また罰金などの支払いの発生もありません。またNTTグループは、環境マネジメント施策の一環として、環境影響に関する苦情件数も毎年度把握しています。
2021年度は正式な苦情処理制度を通じて申し立て、対応、解決を行った環境影響に関する苦情件数は0件でした。今後も既存の法制度への対応を継続するとともに、環境法令制度に対応するワーキンググループを立ち上げ、検討中や施行予定の法制度への対応準備の強化を図っていきます。
自然(地球)との共生