NTT XR導入事例特集　～教育編～

期待が高まる教育業界でのXR活用

2019年に文部科学省が打ち出したGIGAスクール構想をはじめとして、教育業界でのICT活用が進められています。昨今の新型コロナウイルスの影響により、オンライン授業も一般的になりました。こうした中で期待が高まっているのがメタバースやXR技術の活用です。体験型学習や、遠く離れた学校間での交流、二次元では表現が難しい題材の3D化による理解の促進など、オンライン授業の一歩先の様々な活用が考えられます。
本記事では、教育分野におけるNTT XRの導入事例をご紹介します。

バーチャルキャンパスでのオンライン授業

教育でのXR活用というと、まず頭に浮かぶのはバーチャルキャンパスではないかと思います。 長岡工業高等専門学校では新型コロナウイルスの影響により対面の授業が難しい状況の中、NTT XR Space WEB（DOOR）を活用し、バーチャル空間上に制作した教室でオンライン授業を行いました。ビデオコミュニケーションツールでは見えにくかった学生の反応を、リアクション機能で見ることができたり、隣の席の学生とちょっと話すといったリアルに近いコミュニケーションを生み出せたりと、VRならではの一体感のある授業を実現しました。
立命館大学では新しい英語教育の形を模索し、改善し、成長し続ける「プロジェクト発信型英語プログラム（PEP）」に取り組んでいます。2022年7月20日、正課授業として初の試みとなるメタバースを使った英語のポスターセッションを実施しました。NTT XR Space WEB（DOOR）を活用して構築したバーチャル空間内に、学生たちが作成したポスターや3Dオブジェクトを展示し、アバターとして動き回りながら、英語でプレゼンを行いました。リアルの空間では難しかった表現方法などにも挑戦し、新たな学びの体験となりました。
今後も取り組みがどのように発展していくのか注目です。

参考：英語教育をもっと自由に～最新テクノロジー活用で新しい発信の場を～
https://www.ntt.com/business/lp/education-ict/introduce-our-case/003.html

活用シーンは授業以外にも！

通常の授業だけでなく、オープンキャンパスなどのイベントでもXRが活用されています。学校法人 国際総合学園新潟コンピュータ専門学校ではNTT XR Space Web（DOOR）を活用し、実際の校舎をバーチャル空間上に再現し、学科の紹介や入試説明、在校生の作品展示を行いました。バーチャル空間であればいつでもどこからでも見学ができるため、遠く離れた場所に住む学生にも広く魅力を発信することができます。
このように、時間や空間の制約から解放されることがXRの魅力の一つです。時間と空間を超えた新たな体験を、先生・子どもたちと創造する機会を創りたい、という想いから、2022年3月18日、ドコモ教育ICTオンラインセミナー特別編として開催されたのが「XR学祭」です。XR学祭には、日本各地の小学校、中学校、高等学校、大学、専門学校から5校が参加し、NTT XR Space APPを活用したバーチャル空間で未来の学校をテーマに創作・展示を行いました。未来にわくわくするような作品が創られ、学校間の交流も大いに盛り上がりました。

参考：メタバース空間の学祭で「未来の学び」を創造～時間と空間を超えて～
https://www.ntt.com/business/lp/education-ict/introduce-our-case/002.html

学校教育だけでなく企業での研修にも！

学校教育だけでなく、企業の研修にもXRは活用されています。「まなVRクラウド powered by NTTスマートコネクト」は、VRコンテンツを活用した集合研修をリモートで行うための配信プラットフォームです。交通安全講習や労働災害研修、防災教育など様々なシーンで活用が広がっています。通常の動画コンテンツとは異なる、VRならではの臨場感や疑似体験により、学習効果が高まることが期待できます。

まとめ

メタバース／XRによって教育のあり方は大きく変わっていくかもしれません。NTT XRは、XR技術を活用した新たな教育の実現をサポートいたします！