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2023年度 第3四半期決算のポイント

最終更新日:2024年 2月 8日

  • 2023年度第3四半期決算(累計)は、対前年増収・減益。なお、営業利益、当期利益ともに、第3四半期3か月(10~12月)では対前年増益に転じた。
  • 営業収益は、エネットにおいて電力調達価格高騰を踏まえ電力調達量を抑制したこと等に伴う電気料収入減▲1,900億円はあるものの、総合ICT事業セグメントやグローバル・ソリューション事業セグメントの増収等により対前年+1,443億円(+1.5%)の増収。
  • 営業利益は、総合ICT事業セグメント、グローバル・ソリューション事業セグメントが増益となったものの、地域通信事業セグメントにおける減益の影響等により対前年▲346億円(▲2.3%)の減益。
  • 当期利益は営業利益の減等により、対前年▲214億円(▲2.1%)の減益。
  • 営業利益は対前年▲346億円の減益となっているが、対前年+1,210億円の増益を見込んでいる年間計画の達成は可能なのか。

    第1四半期3か月(4~6月)・第2四半期3か月(7~9月)は、主に地域通信事業セグメントにおいて、資産スリム化に向けたコスト等が先行しており対前年減益となっていたが、コスト削減効果の発現等により四半期ごとに着実に利益改善しており、第3四半期3か月(10~12月)では対前年増益に転じた。
    第4四半期3か月(1~3月)に向けては、成長分野の拡大や更なるコスト削減等によるベース利益の拡大とともに、ノンコア資産のスリム化等による増益を見込んでおり、災害復旧費用等、厳しい環境下ではあるが年間計画の達成をめざす。

  • 総合ICT事業セグメントの状況を教えて欲しい。

    法人事業、スマートライフ事業、コンシューマ通信事業いずれも対前年増収。
    営業利益は、成長投資の加速等によるスマートライフ事業の減はあるものの、増収に伴う法人事業の増、販売施策の効率化等によるコンシューマ通信事業の増により、対前年+135億円の増益となった。
    今後、成長投資の効果の実現等による事業成長、および全社的なコスト効率化等に取り組み、年間計画の達成をめざす。

  • ARPUの見通しはどうか。

    顧客基盤強化を目的とした戦略的値下げ影響に加え、アフターコロナでの音声通話需要の減等により、第3四半期(10~12月)は対前年▲100円の3,990円となった。
    ARPUの下げ止めに向けては、有力コンテンツとのバンドルサービス等により中大容量ユーザの拡大を図り、更なるアップセルの取り組みを推進していく。

  • 地域通信事業セグメントの状況を教えて欲しい。

    第3四半期(累計)では、コロナ需要の一巡等を経て光純増や音声トラヒックが 厳しい状況にあることに加え、資産スリム化に向けた不要資産撤去コスト増等により、対前年▲471億円の減益。なお、第3四半期3か月(10~12月)では、SI収入等が増加したことに加え、設備保守等の内製化によるコスト削減効果の発現等により、対前年増益に転じた。
    今後、災害復旧費用等の発生が見込まれ、地域通信事業セグメントの計画達成は 厳しい状況ではあるが、ノンコア資産のスリム化や確実なコスト削減等に取組むことで、最大限カバーしていく。

  • グローバル・ソリューション事業セグメントの状況を教えて欲しい。

    日本における公共・金融・法人分野の増収に加え、海外では欧州が堅調であったことや為替影響等により増収。営業利益は、増収に伴う増益や以前より取り組んできた構造改革効果の実現等により、対前年+71億円の増益となった。
    引き続き、デジタル需要を取り込んだ増収、構造改革効果等により、年間計画の達成をめざす。

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